今日はあるマンションの臨時総会がありました。なんか毎日のように総会がありますね。今日の臨時総会は３月１５日から始まる民泊新法の前に民泊を禁止する条項を管理規約に入れるために開催されたのです。ただ、このマンションは既に一昨年、民泊を禁止できる条項を入れてあるので、本当は慌てる必要はありません。まあ念のため、と言う程度の変更です。管理規約を守る人なら今までもこれからも民泊はやらないだろうし、守らない人は新たな条項ができても関係なく守りません。元々民泊は（民泊の精神は）、自宅の空いている部屋などに旅行者を泊めてあげようと言うところから始まったもので、外国からのお客さまを日本流におもてなしする事もできるし、いつも満員の都心の高いホテルよりも喜ばれるとは思います。ただ、現実には自分の家の空いた部屋で民泊をやっている人などほぼ皆無で、都心のマンションの部屋を借りまくってそれを民泊として又貸しする業者がほとんどです。月に10万円で借りた部屋を一泊1万円で貸して、ほぼ埋まってしまう状態ですから、これを一人で何部屋も借りて商売していると、儲かって笑いが止まりません。一方これをやられるマンション側はたまったものではありません。業者本人は直接応対せず、部屋の鍵はマンションの周りの柵などにダイヤル式の鍵入れに入れて置くなどして、勝手に部屋に入らせます。夜中までどんちゃん騒ぎしたり、朝出て行くときにめちゃくちゃなゴミ出しなどしてもへっちゃらです。出て行ったあとのクリーニングはクリーニング業者にやらせますからどんな状態になっているかもきちんと把握していません。民泊新法ができたとは言え、これを承認するようなマンションがあるとは思えません。オーナー自ら民泊をやろうと思っていたら、禁止する管理規約には賛成しないでしょうが、それはどのマンションでも少数派でしょう。法律を作る頭の良いお役人達はこの辺りを本当に分かっているのでしょうかね。
