昨日、あるマンションの理事会がありました。ここは建替えの検討をしているマンションです。まだ建替えが決まった訳ではなく、理事会で勉強会をやっている段階なのですが、もし建替えをしたらどんなマンションになるのか、かなりイメージも湧くようになりました。建替えと言うのは本当に大変な作業です。いろんな考えの方がいる中で具体的な案を練りながら合意形成を図っていかなければならないのですが、最終的に8割の賛成が得られなければ頓挫します。その間に具体的な案を作るための設計費用、コンサル費用など、どんどん掛かってしまいます。その費用をだれが負担するのか、気が進まないオーナーからしてみると管理費や修繕積立金をそんな事に使って欲しくないと思うでしょう。今回は建替え経験を多く持つ大手不動産会社がオーナーの1人として参加しているので、その点は心強いのです。手弁当で具体的な案の作成もしてくれますし、合意形成などにも汗をかいてくれそうです。隣地もこの会社が所有していて、そこも含めて建替えれば、建物の規模もかなり大きくなるのです。これほどの良い条件の建替え案件はなかなか無いと思います。これで建替えができない様だと、世の中で建替えができるマンションなんて無いのでは、と思えるほどです。そうは言ってもそんな楽な話ではありません。私の友達の持ってるマンションは非常に条件が良くて、ラッキーな事に追加費用無しで建替えを進めている様ですが、今どき追加費用無しで建替えられるケースはほとんどありません。その費用負担だけでなく、住んでいる人は建築中の数年間どこかに引っ越して家賃を払わないといけないですし、賃貸している人はその間収入が途絶えます。いろいろ考えると、本当に8割の人に賛成してもらえるのか心配になってしまいますが、ここは何としてもやり遂げるつもりで頑張って行きたいと思います。