私が購入する物件は、サブリースになっていないか、なっている場合は解除することを条件としています。これは絶対に譲れないのです。現在の借地借家法は強い大家から、か弱い借家人を守ることを主旨としていますので、大家に厳しく、借家人に甘いのです。ところがサブリースの場合は、私の様なか弱い個人の大家が非常に強いサブリース業者に貸した場合にも同じように適用されるため、か弱い大家は困ってしまいます。一例をあげると、業者が借りたいと言い続けている限り、よほどの理由がない限り大家の方から契約解除や更新停止は言い出せません。家賃保証などがあっても、すぐに入居者が決まる様に家賃を下げられる契約になってますし、部屋が古いから入らないんだと言って奇麗にリフォームして費用は当然オーナーに請求します。ですので業者にはほとんどリスクはなく、マージンだけが着実に入る仕組みになっています。契約期間が一応定義されている場合もありますが30年間とか非常に長期です。立派な業者だと契約解除に応じる場合もありますが、ペナルティとして家賃6か月分を払うとかの契約になっています。こういうペナルティは売主に払ってもらって、きれいになってから購入します。今買おうとしている物件もサブリースではない、と聞いていたのですが、今日電話があり、まだよくわからないからもうちょっと待ってくれと言ってきました。どうも今ある賃貸借契約の賃貸人がサブリース業者名になっていると言うのです。賃貸人が変わっても契約書はそのまま有効とするのは一般的ですから、必ずしもサブリース契約になっているとは限らないのですが、不動産屋さんも心配になってきちんと調べてくれようとしています。実はこの不動産屋さんも最初別の物件を紹介してきたとき「サブリースなので手間が掛からず、家賃保証も付いてます！」とか言ってきたので「ふざけるな！」と言いました。素人をだますのは簡単ですね。サブリースなんかついていると売る時も大変です。きっと私のような人が多いからだと思いますが、サブリース物件は売りにくい、と言うのは不動産業界では常識です。
