今まで何度か不動産の相続に関して自分で経験したり相談に乗ったりしていましたが、また1件相続話が舞い込んで来ました。不動産がたくさんあったり不動産以外に現金や株など分け易い財産がたくさんあるお金持ちは分け易いのでしょうが、たいして財産が無く、その多くの部分が1つの不動産だった場合は結構分けるのが大変です。もちろん一番簡単なのは所有権を共有にして、持分で分けることですが、不動産屋としては絶対にお勧めできない方法で、他にやりようが無い場合の最後の手段という感じです。一般的には誰か一人が不動産を相続して、他の人たちに代償金を払うのでしょうけど、代償金がそう簡単にほいほい払える額で無い場合がやっかいです。調べてみるとそういう場合にためのローンもちゃんとあります。金利の低い、目的型の不動産担保型ローンで、目的の中にしっかり「相続代償金」というのが入っています。これで1.95%とかで借りれれば何とかなりそうです。でも大体相続する人は自身もかなり歳を取っているので、そんなに長くは借りれないですね。一応返済期間最長30年、完済時年齢80歳まで可能、とは書いてありますが。
まあでも不動産を相続するか代償金を受け取るかは結構難しい選択です。金額的にはどっちを取っても損得無い様に設定するのでしょうが、先々どうなるかは全く分からないので。