昨日建替え推進決議を行うための臨時総会が開かれました。出席者はいつもより多い位いましたが、議決権行使もかなりありました。議決権行使では賛成票よりも反対票の方が多い状態でしたし、採決の前の質疑でも結構反対の声もありましたので少し心配はしましたが、無事過半数の賛成となり決議されました。
でもこれからが大変です。デベロッパーがお金を出してくれるとは言え、いろいろお金が掛かる作業が始まります。また、反対する人が今の数のままですと、建替えに必要な5分の4の賛同は得られませんから、具体的な計画が出たなら、個々の人の事情に合わせた対応を提示しながら推進する必要があります。
もちろん反対する人たちの気持ちも充分わかります。私自身も当面のダメージを考えると、やはり迷ってしまう気持ちもあります。住んでいる人にとっては、今特に不自由なく暮らしているのに、追加の費用を払った上に、何年間か外に部屋を借りて引越しをし、また引越しをして戻らなければならないのです。貸している人にとっては、やはり追加のお金を払った上に、何年間か家賃収入がなくなるのです。
自分の寿命が分かっていて、あと3年で寿命が尽きるのであれば反対して当然ですが、やはり私は長生きしてしまうリスクを考えるべきだと思っています。今70歳位の人は「どうせ私なんてすぐに死ぬから」と言いがちですが、平均余命で言っても女性だと20年ありますからあと20~30年位生きてしまう事は十分考えられます。その時にどうするか。そんな歳になってほんとに築70年のぼろマンションで1人で暮らして行けますか?老人ホームに入らざるを得なくなった時に良い値段で売れますか?人に貸そうと思った時に幾らリフォームにお金が掛かりますか?リフォーム代を取り返すまで生きていられますか?マンションがどうにもならなくなってその頃建替えの話が出ても引越しする気力が残っていますか?
結局長生きリスクを考えると結論は明らかだと思います。あとは長生きした時はした時に考えよう、今は問題がないから当分今のままで良い、と考えるかどうかと言う話になりますね。でもいつでも今の様に条件が整うとは限らないので、今回のチャンスを逃すと次回は無いかも知れません。