あるマンションの管理会社で担当のフロントが退社しました。管理組合から見た管理会社の質と言うのはフロントの質でほぼ決まる面もあります。今までのフロントは長年担当してくれていた上に、その管理会社の取締役でもあったので、結構頼りになっていたのです。交代で担当になったフロントも以前から関わってくれていた人であり、信頼もできる人なので、それほど支障は無いと言えば無いのですが、大物が抜けた後を完全にカバーするのには少し時間が掛かると思います。これを機に、万一に備えて管理会社の変更も視野に入れて少し調べてみました。この管理会社は元々マンションを建てたデベロッパーの関連会社ですが、そのデベロッパーはもう存在せず、昔建てたマンションの管理をする管理会社だけが残っていると言う良くあるパターンです。やり手の社長が沢山マンションを建てたあと、経営が行き詰ったり、社長が引退したりして、突然パタッと止まると言うケースですね。私が持っているマンションでも古いものは大体そんなパターンです。それでもその管理会社がしっかりしていればそのまま使い続けて問題は無いのですが、中にはだんだんと管理会社も経営的に弱ってきて変更せざるを得ない場合もあります。
このマンションのデベロッパーは首都圏に数十棟建てていますが、調べてみるとそのうち半分近くが既に管理会社を変更していました。このまま減り続けると経営的には厳しくなるでしょうが、まだ何とかなるレベルではあります。管理会社を変更した所の変更理由は分かりませんが、変更先を見てみると大手デベロッパー系列の管理会社が多い事に驚きました。大手デベロッパー系は経営的には安心できますが、費用が高いと言う声も大きく、どちらかと言うと大手デベロッパー系から独立系に変更する方が多いのではと思っていましたが、結構こう言う案件を取って来ているのですね。今の管理会社が経営的に心配だという思いから大手に変更しているのかも知れません。独立系に変えた所も、多くが大手の独立系なのです。
まあ管理会社の変更は管理組合としてもかなり労力を使う仕事になるので、できるだけ避けたいところです。今のままで経営的にもフロント業務としても安心できる状態になって欲しいものです。