今ちょっと知人に頼まれて、その人のマンションの管理組合活動に関するコンサルをしています。知人なので無償ですが。
いろいろ苦労している私からすると、それほど問題は無いマンションなのですが、等価交換した元地主がずっと理事長になっていて、管理会社も新築時からずっとデベロッパーの子会社なので、一般の組合員からするとかなりどんぶり運営がされているのです。例えば、金額の張る工事なども相見積もりも取らずに自社に言い値で発注したり、管理費や修繕積立金が不足気味になった時に削減努力もせず、安易に値上げをしていました。
今の管理会社にいろいろ申し入れをして改善してもらう手もあるのですが、今の理事長は別に問題だと思ってないので動く気は無い様です。一理事である知人としてはこの際、理事長も管理会社も一度変えた方が良いと思っていて、今はその方向で必要な支援をしています。私も過去管理会社を変えたことはありますが、かなりのエネルギーを使います。通常の管理組合活動では管理会社に何だかんだと作業をお願いできるのですが、管理会社を変える活動には、あまり現管理会社を使えません。また、普通管理会社を変える時は理事長が強い意志を持って進めるものですが、今回はそういう訳にはいかないですし、さらに言えば、理事長に交代してもらうと言うのも、本人にその気が無い限り、かなり難易度の高い仕事です。そこまでやって管理会社を変えたとしても、どこもそんなに理想的な会社と言う訳ではないので、何らかの不満は出てきます。結局は管理組合自身が真剣に考え、その上で管理会社に的確に指示をするようにしないといけないのです。
とは言え、現状でここまで来てしまった以上は、一度管理会社を変える事は悪くはないと思います。この管理組合は、問題があれば管理会社を変えることを厭わない管理組合だ、と言う事が知らしめられれば、管理会社も真剣に対応してくれます。まあ全部のお客さんにそこまでやってられないので、その分他の管理組合への対応は適当になってしまいそうですけどね。