昨今の物価上昇に伴ってかどうかは分かりませんが、家賃の相場も上昇ぎみです。部屋を貸している立場からすると、マンションの管理費や修繕積立金、特に修繕積立金がどこも上がっていますし、設備の維持にかかる費用も上がってますので多少は家賃を上げたいところです。ただ、まだ貸して数年しか経っていない所は、なかなか言い出せないですね。私の部屋で12年間借り続けていて、一度も家賃を変えていない所があったのですが、今度の更新時に5%程値上げさせてくれないかとお願いしてみました。お客様の方も最近の物価上昇は理解しているようで、一応納得してもらえました。この賃料の値上げは毎月の収入だけでなく、売却時の価格にも影響します。賃貸中の投資物件は利回りで価格が決まる面が大きく、家賃が5%上がると売却価格も5%上がると考えて良いと思います。そういう意味では物価上昇率に合わせて家賃の値上げをしていかないと不動産の価値を維持できないとも言えます。もっとも総務省統計局が作成する消費者物価指数(CPI)は、家賃を含めたいろいろな価格を調査した結果なので、家賃が上がるから物価が上がるのか、物価が上がるから家賃を上げるのか、どっちが先かは良く分かりません。まあどっちにしろお客様とは普段から良い関係を保って、最低限の家賃値上げなら受け入れてもらえるようにしておかないといけないですね。