先日知人に付き合って新築そっくりさんの現地見学に行ってみました。これはある大手不動産会社が以前からやっているサービスで、新築同様になってしまうほどの大掛かりなリフォームの事です。マンションでも一戸建てでもやっていますが、今回は一戸建ての方です。再建築不可の物件をほぼ新築状態にまで再生するには良い方法だとは思っていましたが、そうでなくてもいろいろとメリットはありそうと言うのが感想です。都心部の一戸建ては元々ほぼ目一杯建蔽率、容積率を使っているので、更地にして新築を建てても広さが増えるわけではありません。古い一戸建てで困っている事と言えば水回りが時代遅れで使いにくいとか、断熱が全然できてなくて夏暑く冬寒いとか、耐震面で不安があるとかですが、その辺りは新築そっくりさんで全て解決できます。元の家から流用するものは基礎とか主要な柱とか梁とかですが、基礎に問題があれば完全に補修しますし、柱なども不要なものを外すことなどもできます。むしろ新築の方が工事としては楽なのではと思うほどですが、手続的には圧倒的に楽になり、費用も安く、期間も短くできるのがメリットです。更地にして新築を建てようと思うと、古家を解体する作業も必要ですし、建築確認申請から完了検査まで一連の手続きが全て必要なので、頑張っても半年以上は掛かってしまいます。その上、家が新しくなるので家屋の評価額が上がって固定資産税が増えます。それが新築そっくりさんでは単なるリフォームですから役所への届け出は一切不要で、固定資産税もそのままです。いろいろな手続きが不要な事もあり、工事期間も3ヶ月程度に短縮でき、費用も新築の7割程度に抑えられる様です。まあ実際には良い事ばかりでは無いとは思うものの、検討する価値はあると思いました。